ソーセージやウィンナーは夕食に食べてもらえない――。そんな業界の悩みを打ち破ろうと、日本ハムがあらびきウィンナー「シャウエッセン」の新商品を発売した。これまでなら社内で提案しようものなら怒られた「禁じ手」も解禁した。
同社の調査では、ウィンナーなど加工品の約8割は朝食や弁当で食べられている。忙しい朝、用意に時間がかからないためだ。夕食に出てくると「手抜き料理」と感じる人もいて、敬遠される傾向にあるという。
ブランド独自の課題もあった。日本初の本格あらびきウィンナーとうたって発売したのが1985年。それから約40年たち、ファンの高齢化が進んだ。現在の主な購入者は50~70代の女性で、客層の拡大が急務だった。
そこで、30~40代男性を…